◎研究の背景

 ゲームやテレビ、映画といったエンタテインメントは、現代社会において、心豊かな生活のために必要欠くべからざるものです。テレビは、ほぼ全ての家庭にあり毎日のように視聴されており、またテレビゲームも日本人の4人に一人が家庭で日常的に行っているとされています。これらのエンタテインメントは、人間の脳と心に直接働きかけるものであり、ライフスタイルに影響を与えることもある、きわめて強力なインタフェースであるが、それらが人間に与える影響は科学的にはほとんど解明されていません。

◎研究の目的

 東北大学のシーズを融合して学際的研究組織“東北大学エンタテインメント&スマート・エイジングプラットフォーム”を構成し、ゲーム、テレビ、映画などのエンタテインメントが心身に与える影響を科学的に解析・評価をおこないます。特に、人が加齢による経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に進化するために、エンタテインメントとどう関わるべきか、もしくは、そのようなスマートエイジング社会を構築するためにエンタテインメントはどうあるべきかを検証します。さらに、構築した理論を実践するための商品開発を産学共同研究にて行い、その効果を検証します。

◎研究のテーマ

①エンタテインメントが脳と心に与える短期的・長期的影響の調査研究
   個人にとって、よりよいエンタテインメントとの付き合い方はどうあるべきか?を科学的研究アプローチによって検証します。

 ①-1 短期的影響の研究
 様々なエンタテインメントに触れている時の脳活動、自律神経機能、ストレス度等を、科学計測し、年齢やエンタテインメント経験な どの個人特性との関連を解明します。

 ①-2 長期的影響の研究
 前向き、もしくは、後ろ向きコホ―ト調査によって、エンタテインメント経験と認知機能やQOLの関連を明らかにします。

②豊齢社会の新しいエンタテインメントの開発
   個人の脳を鍛え、知縁を育むエンタテインメントを開発し、産学連携によって普及させます。

 ②-1 脳機能開発研究
 前頭前野機能の他、さまざまな認知機能を向上しうるエンタテインメントの基本原理を開発します。

 ②-2 メンタルヘルス研究
 心身をリラックスさせ精神的なQOLを向上させるエンタテインメントの基本原理を開発します。

 ②-3 ソーシャルネットワーク研究
 他者との相互関係性を向上させ知縁を育むエンタテインメントの基本原理を開発します。