「仙台−木更津往復ツーリングレポート2005」 7月22日〜29日,木更津市まで仕事をかねてLSDで自転車旅行してきました.合計891km. 7/22(金)朝から昼すぎまで雨,のち曇り.気温25℃ぐらい.仙台市内〜県道10号〜200kmライドコースで長塚〜6号でいわき四倉〜県道382号塩屋崎〜小名浜〜県道20号〜勿来の関. 朝8時40分仙台出発.雨で市内の渋滞がひどく,抜けるのに予想外に時間がかかる.さらに夏なのに想定外の寒さに震え,早くも体力消耗.昼過ぎまで雨で,車体はすでに泥だらけ.長塚のコンビニ着が1時過ぎ,カップうどんなどで昼食.木更津まで行くと聞いて店主さんがサイクに適した浜街道までの田んぼ道を教えてくれる.しかし結局迷ってしまったので6号線に戻って南下.午後になると尻痛,手のひら痛に悩まされる.これは結局最終日までずっと続いたが,舗装路から来る細かい振動ですら手やお尻に響く.白線上を走ると少しラク.初日だけアウター中心だったが,あとはすべてインナーでクルクル回すペダリングで通す.原発2基を過ぎて4時ごろ楢葉町.国民宿舎に電話すると意外と簡単に飛び込み宿泊を受け付けてくれる.いわき四倉から新舞子浜街道を南下して勿来あたりではぐったり.ようやく国民宿舎勿来の関荘へのルートを見つけるが,最後はとんでもない坂になり,疲れ切った体にもう漕ぎ上がる余力はなく,押して上がる.昔は念珠ノ関,白河の関とならんで厳しい関所だったそうだが,疲れた自転車乗りにも厳しい.6時すぎチェックイン.断りもなく部屋まで自転車をかついで上がったが許してね.7時までに食べて欲しいとのことで即,夕食.生ビールが体に滲み渡る. 10時間200km 7/23(土)曇り,気温25℃ぐらい.勿来〜6号日立〜水戸〜石岡〜土浦〜阿見町県道34号〜竜ヶ崎〜印西市県道4号〜八千代〜千葉市. 8時半すぎ出発. 6号線で距離を稼ぐ.水戸を過ぎてひたすら単調な道の白線上をひた走る.土浦で6号バイパスに入るとクルマは高速道路並のスピードでずいぶん怖い. すぐ6号を離れ125号から県道48号を南下する予定がいつの間にやらミスコース,34号をつかまえて南下することに.この先千葉まで高くはないがアップダウンを繰り返すことになるので体力をじわじわ消耗.竜ヶ崎を過ぎて県道4号のまっすぐな道に飽き,停まって一休み.歩道に座り込んでいるとひどい目眩が襲って…と思ったら道路は波打って道路標識はぐらぐら揺れ,電線も唸り,ゴウゴウと地鳴りが…震度5の地震だったわけで,結構揺れた割に,クルマはおかまいなくがんがん走っていた….早めにホテルを確保しようと思っても電話が地震の影響でつながらないので千葉市内に入ってからにする.八千代を過ぎて国道16号に入ると大渋滞.車列の横を走るのも疲れるな.5時すぎに◯◯××会館に電話して宿泊を頼むが満室(ほんまかいな…)で断られ,◯◯インに電話すると即OK.千葉市街に入って薄暗がりの中を飛ばして6時すぎにホテル着.クリートをカチャカチャさせてホテルのロビーを歩くのは気がひけるのでこのときのために買っておいた百円ショップの椅子の脚用クッションをクリートにかぶせてから自転車を持ち込もうとするとフロントのお姉さまに呼び止められる.大切なバイクなので部屋までかついで上がらせて欲しいと頼むが,さっきの地震でエレベーターが停まったままだし(私の部屋は2階なのに…),裏手に従業員が使う物干し場があるのでそちらに停めて欲しいとのこと.仕方なく裏に回って物干竿のポールにチェーンキーをかけ,ホテル用のシーツを目隠しにかぶせてもらう.結局夜中じゅう盗まれないか気になったが,それよりも地震の影響か,火災報知機の誤作動で夜中じゅう警報が廊下でピコピコ鳴りっぱなしでこちらのほうこそ気になった.夕食はすぐそばの焼き肉屋さんで盛り合わせを頼むが,出てきたのは大皿いっぱいのお肉.これ,何人前ですかと聞くと普通は5人前ですとのこと.焼き肉と格闘すること1時間,2切れほどを残してギブアップ.ごはんも頼んだうえにビールおかわり.ホテルの狭い風呂で汗を流す. 10時間,187km 7/24(日)曇り,気温27℃くらい.千葉市〜16号木更津〜かずさアーク. 8時前出発で港沿いの16号で木更津方面を目指す.日曜の朝ということもあって交通量は少なく快調にクルクル回すが,案外信号が多い.木更津からいよいよupに入り,案内板どおりにかずさアークを目指すがさしたる坂はなく,案外すんなりと10時半ごろ到着.ホテルの玄関わきに横倒しで自転車とメットを置いて(これが迷惑だったのかな…),先着しているはずの着替えの入った宅配便を受け取りにロビーに向かうと,不審者と思われたのかホテル従業員に追いかけられる.宿泊予定者であること,着替えたいことを伝えると,結婚式出席者用の着替え室まで案内してくれて荷物はあとで部屋に入れて,バイクはカギのかかる傘置き場にとりあえず入れておくとのこと.あとで部屋にバイクをかついで上がるときも従業員の先導付きで助かったが,仙台から自転車で来たと言うと,え〜っと絶句.自転車でやってくる人はいませんか,と愚問を投げかけると,「ママチャリで近所の人が来ることはありますが…」でお互い絶句.足の指のしびれがあったので後でホテルの診療所で診察してもらったが,仙台から自転車で来たことを伝えるとドクターにもナースにも受付のお姉さまにも思いっきり呆れられた.2時間半,47km.往路合計434km. 7/27(水)晴れ,気温30℃超.かずさで3日間の仕事を終え〜410,409号で茂原〜野栄〜県道30号ビーチライン〜飯岡. 午後2時スタートで台風一過の蒸し暑いかんかん照りの中,茂原を目指す.山道アップダウン,平坦路いろいろあり.途中,小学生の集団から「がんばってくださあ〜い!」との声援.「よっしゃ〜!」と応えたいけど必死に漕いでいてとっさに声が出ず.茂原から128号の平坦路に入って途中,今夜の宿の予約.49号で九十九里浜沿いまで降りる.海霧が出ている上に夕暮れということもあり結構暗く,夜間走行はいやなので少々あせる.国民宿舎に7時すぎチェックイン.太平洋の荒波が間近に見える景色のいいところ.夕食はやはり生ビール追加.大浴場は天然ラジウム温泉とのことで,黒々とした湯の中にどっぷり浸かって疲れを癒す.5時間 100km. 7/28(木)晴れ,気温28℃くらい,風は昨日よりもすゞやか.銚子〜鹿島〜51号大洗〜ひたちなか〜日立6号〜勿来〜6号常磐バイパス〜県道66,26,241号〜新舞子浜. 8時出発,飯岡からアップダウンを繰り返して鹿島灘沿いのルートへ出る.昼過ぎにひたちなかのコンビニで昼食.それにしてもコンビニの駐車場では,暑いのは分かるが誰も乗っていないのにエンジン,エアコンかけっぱなしの人が多い.京都議定書はどうなるんだろう…などと地べたに座ってそうめんをすすりながら何となくそう思う.コンビニのお姉さんから気をつけてがんばってと激励,感謝.6号に乗っていわき常磐バイパスはやっぱ高速道路並みで,早々に降りたくなる.県道66号に降りてかんぽの宿チェックイン6時半ごろ.当日申し込みだったのでデポ1万円を徴収される.すぐに夕食,生ビールで生き返る.大浴場は露天風呂,ジャグジー,全身マッサージ風呂付きで豪華.コインランドリーを発見,洗剤無しで泥と汗まみれのジャージとレーパンを洗う.太平洋と塩屋崎灯台を遠くに望むいい景色.10時間191km 7/29(金)晴れのち曇り,気温29℃くらい.いわき四倉6号〜長塚〜200kmライドコース〜県道10号〜ベルエキップ. いよいよ最終日,8時出発でひたすら6号を北上.途中,追い越しざまに軽トラックの助手席のおばさまorお姉さまが窓から手を振って「がんばって〜っ!」と叫ぶので手を挙げて応えておく.10時半ごろ案外早く長塚コンビニに着いて,往路のときにいろいろ教えてくれた店主としばらく雑談.無事に帰ってきてよかったねえ〜とのこと.補給ののちセンチュリーライドで慣れた道を北上.県道10号線の空港をくぐる道はダンプが多いのでやはり歩道を押して歩くが,でこぼこで瓦礫とごみだらけ,さらに排気ガスを吸いまくるはめに.ここはひょっとしてサイクリストには常識の,通ってはいけない道のひとつなのかな.3時過ぎにベルエキップで洗車調整をお願いする.ようやく1週間ぶりにどろんこからピカピカに戻ってすっきり.ついでに遠藤さんに手のひら痛の対処法を教えてもらい,サドルも若干上げてもらう.今日は 166km.復路合計457km. 台風に遭遇することなく,天候に恵まれた.装備はできるだけ軽量化し,サドルバッグと小型ハンドルバッグのみにしたが十分.朝晩をしっかり食べておけば,おおむね1時間走ってフルーツジュースとドリンクタイプのヨーグルトで10分程度コンビニ休憩,昼食は麺中心で軽く,というペースでやって行けた.長距離で問題になる自分の弱いところを痛感したので尻痛,手のひら痛を緩和する方法をマスターして来年は北の方を目指そうか….心配していたほどクルマやダンプのドライバーには無理な追い越しをされることはなく,安全にパスしてもらったので助かった.みなさん有り難うございました. |