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初期臨床研修

(1) 定員

最大3名

(2) 教育指導体制

主治医制ではあるが、チームの一員として診療に従事する。
日本内科学会認定内科医 8名
日本老年医学会認定老年病専門医 5名
日本認知症学会専門医 3名
日本神経医学会認定神経内科専門医 2名
日本呼吸器病学会認定呼吸専門医 2名

(3) 研修期間

1−6か月

(4) 研修到達目標

高齢者医療において頻度の高い疾病や課題に適切に対処できる基本的診療技能や見識を身に付けること。高齢者では生活の自立そのものが脅かされる疾病 (認知症、誤嚥性肺炎など) が発生するため、診断から介護までが一連のプロセスであることを理解し、ADLやQOL, 社会生活環境、認知機能や心の問題への包括的アプローチが必要とされる点で臓器別内科診療とは異なる。
(1) 患者−医師関係
高齢者を全人的に理解し、患者・家族と良好な関係を築ける。
高齢者と高齢者を抱える家族のニーズに耳を傾ける。
患者のプライバシーに配慮し、守秘義務を果たせる。
検査や治療について適切な説明ができ、インフォームドコンセントが得られる。
(2) チーム医療
診療チームのメンバーと良好な関係を築ける。
職場のルールに従い、看護師等他の職種と協調して働ける。
診療チームにおける自己責任を果たせる。
他科依頼、他科への返信を適切に行える。
診療に必要な文書の作成や退院マサリー作成を遅滞なく行える。
(3) 医療安全管理
常に安全な医療行為を心がける。
安全管理の方策を身に付け、危機管理に参画できる。
医療安全マニュアルを理解し遵守する。
不確実なことや自己の能力を超えることを強行せず、指導医に援助を求める。
医療廃棄物の扱いに習熟する。
(4) 診断のサポート
保険医療法規や制度にのっとり適切な診療を行なう。
医療保険、公的介護保険、公費負担医療の仕組みを理解する。
高齢者においては、病院医療と在宅医療が一連の連続したプロセスであることを理解し、退院支援(地域医療連携)センターと協調できる。
(5) 診断のサポート
高齢者のペースに合わせて医療面接や診察を行なう。
高齢者の潜在的栄養摂取障害に対応できる。
包括的高齢者総合機能評価(CGA)を実施できる。
Geriatric Giants (高齢者医療における6つのI)を理解する。高齢期では背景となる疾患が異なっていても共通してあらわれてくる症状がある。これらの非特異的な症状はしばしば社会・環境の問題として処理されているが、重大な病気が背景にあることが多い。

Intellectual failure(認知機能不全)
Incontinence(失禁がある)
Immobility(起きられない)
Instability(ふらついて歩けない)
Iatrogenic disease(医原性の疾患である)
Inability to look after oneself (自身の健康管理ができない)

厚生労働省が定める「臨床研修の目標」から経験目標を達成する。
高齢者の救急医療対応ができる。
訪問診療などの在宅医療を経験する。

(5) 研修内容

病棟業務
新入院患者の面接、病歴聴取、診察を行う。
受け持ち患者の検査計画・治療計画を立案する。
クリニカルパスに則って新入院患者の高齢者総合機能評価を行う。
患者の病状、検査(検査前の説明と検査結果の説明)について、逐次患者・患者家族に説明しインフォームドコンセントを得る。病状の説明は原則として指導医(または病棟医長・外来主治医)と一緒に行う。
退院サマリーを作成し、病棟医長のサインをもらい提出する。
毎週火曜日午後の病棟カンファレンスの際、受け持ち症例のプレゼンテーションを分かりやすく行う。さらにグループミーティングに参加し、チーム全体の課題となっている患者や問題点についてディスカッションする。
所属チームの受け持ち患者の診察や治療を介助する。
毎週金曜日朝の新患外来カンファレンスに参加する。

学術教育活動
当科では毎週、老年医学抄読会、脳科学抄読会、呼吸器病抄読会などの勉強会を開催している。出席は自由に行える。
認知機能検査や高齢者総合機能評価の実践トレーニングを行う。
当科は、アルツハイマー病総合診断体系プロジェクト(J-ADNI)の臨床コア施設である。
CPCや院内公式カンファレンス、倫理規定講習会、リスクマネージメント講習会などには積極的に参加すること。
珍しい症例や新規性のある症例などを受け持った場合、老年医学会地方会などで積極的に報告するよう努める。

(6) 研修スケジュール

午前 午後
病棟診療 病棟診療
抄読会、病棟診療、J-ADNI 医局会、病棟総回診、チームカンファランス、抄読会
病棟診療 病棟診療、外来検査、CGA
病棟診療 病棟診療
外来カンファランス、病棟診療 病棟診療

(7) 連絡先

古川勝敏(准教授)
kfurukawa-ns@umin.ac.jp
冲永壯治
okinaga@idac.tohoku.ac.jp
加齢研 老年医学分野
http://www.idac.tohoku.ac.jp/ja/organization/geriatrics_gerontology/index.html