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摂食・嚥下・栄養外来

食事の際、むせこむことはありませんか?また、食後に痰がたくさん出ることはありませんか?誤嚥のおおもとは脳の機能低下にあります。気管の方へものが入ると咳がゴホンゴホンと出ますが、これは脳の働きで誤嚥したものを掻き出そうとしているのです。咳は不快なものですが、もしこのゴホン ゴホンが出なくなってしまったらどうなるでしょうか?これが、誤嚥性肺炎なのです。誤嚥性肺炎を繰り返すと食事ができないため、当然のことながら低栄養となり痩せてきます。摂食・嚥下・栄養外来では、嚥下反射の程度、・咳反射の程度を検査し、合わせて誤嚥性肺炎を引き起こしている脳の病気と栄養状態を調べます。塩酸アマンタジンやアンジオテンシン変換酵素阻害薬等による誤嚥性肺炎予防法のみならず、カプサイシントローチや黒胡椒によるアロマセラピー(嗅覚を介した薬物送達術)を開発しています(平成18年7月24日付け、朝日新聞掲載)。このようなアプローチで胃瘻造設を回避出来た例があります。

このように、老年科の最大の特徴は、高齢者に特化した診療科であるということです。2005年、日本の高齢化率はついに20%を超えました。特に75歳以降の後期高齢者の増加が著しいと言われています。今日多くの大学の診療科は臓器別に区分けされた診療体制となりつつあり中で、老年科は「高齢者が自立し健やかな日常生活を送るための総合医療科」と言えます。75歳以降の後期高齢者は虚して即ち予備力を失い、その障害は多臓器にわたることが多いため、各臓器を個別に検査する一方で、全体を見渡すような医療も必要となります。そのご意見番としての役割を担うのが老年科医であります。