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当研究室は、基本的には放射線科医(画像診断医)の集団です。PETをはじめ核医学診療を東北大学病院で日常業務として行っています。また、X線CTやMRI画像診断にも関わっています。しかし、一般的な放射線科とはかなり異なった特徴ある教室です。現在の教室の主な研究テーマは、「ヒト脳の形態と機能に関する画像医学的研究」です。具体的には健常な日本人の脳MR画像データベースを用いて、画像処理や画像統計学の手法を駆使して脳の加齢に関する解析を行っています。このデータベースは若年者から高齢者まで2,000例のデータ数を有し、我が国で唯一、世界でも有数の規模のものです。また、これまで脳血流SPECTの標準化と画像統計手法を組み合わせることにより、老年期うつ病で健常老人よりも脳血流が低下している部位を初めて明らかにしました。また、当教室は、PETによる癌診断の研究を世界で最も早い時期に始めたパイオニアです(1981年頃より)。その後の基礎・臨床研究の積み重ねと学会の努力(担当理事:福田)により、FDG(フルオロデオキシグルコース)によるPET癌診断が平成14年に保険診療として採用されました。このように、放射線科専門医であると同時に、脳や癌に関する開発的・独創的画像研究を目指すのが当教室の特徴です。さらに、画像研究においては、画像の背景にある生物学的背景を追求する基本的態度を重要視します。このような研究スタンスをとっていることから、医師以外のPhDを大いに歓迎しています(これまで薬学、工学、心理学出身者の実績あり)。当研究室を主宰してから17年目に入っていますが、教授就任当時、就任挨拶状に私は「教育を本文と心得る」と書きました。自らが研究を実践することにより、部下をぐいぐいと引っ張って行くことも指導者の素養ですが、私はむしろそれぞれの個性を伸ばすことをめざしてきました。当教室は松澤前教授の時代から個性的な医局員が多く、松澤先生はもとより、「ケセン語」の山浦先生、「癌の進化論」の奥山先生、そして現在、超売れっ子の川島隆太先生など、実に多彩な人材が輩出しています。個性的であればあるほど、周囲の人間は忍耐強くなる必要があります。個々人の能力を見抜きながら、個性や能力をつぶさないように、じっくりと育てるのが私のやり方です。
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