肺移植のページ of 東北大学病院呼吸器外科

東北大学加齢医学研究所呼吸器外科学分野

Departmet of Thoracic surgery
Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

診療は東北大学病院呼吸器外科で行っています。

肺移植のページ


【東北大学における肺移植】
 重症呼吸不全患者に対する唯一の根本的治療法として肺移植があります。我々はこれまで、長年にわたる肺移植の基礎的研究、および臓器移植法施行後は肺移植による実際の治療を行ってまいりました。
 日本には7つ脳死肺移植認定施設(東北大学、獨協医科大学、京都大学、大阪大学、岡山大学、福岡大学、長崎大学)があり、東北大学はこれまで、もっとも多くの脳死肺移植術を行ってまいりました(2010年2月現在)。
 臓器移植法施行後、2000年に日本で初の脳死肺移植に成功しまし、これまで37例(2011年5月現在)の脳死肺移植を施行し、その間8例の生体肺移植も行っております。

【肺移植とは】
 肺移植とは、下記の条件を満たす思い肺の病気を持つ患者さんに行われる治療です。自分の肺を取り出し(片肺または左右両方の肺)、提供者(ドナーといいます)の方から提供された新しい肺(片肺もしくは両肺)を移植します。
 ・現在の医療において、肺移植の他に有効な治療法がない。
 ・生命の危険が迫っている(2年生存率が50%以下)。
 ・肺移植によって元気になることが予想される。

【肺移植の適応】
 肺移植を受ける人(レシピエント)にはさまざまな適応条件があります。
1. 治療に反応しない慢性進行性肺疾患で、肺以外に患者の生命を救う有効な治療手段が他にない
2. 移植医療を行わなければ、残存余命が限定されると臨床医学的に判断される
レシピエントの年齢が、原則として、両肺移植の場合55才未満、片肺移植の場合には60歳未満である
3. レシピエントが精神的に安定しており、移植医療の必要性を認識し、これに対して積極的態度を示すとともに、家族および患者を取り巻く環境に充分な協力体制が期待できる
4. レシピエント症例が移植手術後の定期的検査と、それに基づく免疫抑制療法の必要性を理解でき、心理学的・身体的に充分耐えられる

【肺移植の除外条件】
肺外に活動性の感染巣が存在する。他の重要臓器に進行した不可逆的障害が存在する
(悪性腫瘍、骨髄疾患、冠動脈疾患、高度胸郭変形症、筋・神経疾患、肝疾患、腎疾患)。きわめて悪化した栄養状態。最近まで喫煙していた。極端な肥満。リハビリテーションが行えない、またはその能力が期待できない。精神社会生活上に重要な障害の存在。アルコールを含む薬物依存症の存在。本人および家族の理解と協力が得られない。有効な治療法のない各種出血性疾患及び凝固異常。胸膜に広範な癒着や瘢痕の存在。HIV (human immunodeficiency virus)抗体陽性。

【肺移植の適応疾患】
原発性肺高血圧症
特発性肺繊維症(特発性間質性肺炎)
肺気腫
気管支拡張症
肺サルコイドーシス
肺リンパ脈管筋腫症
アイゼンメンジャー症候群
その他の間質性肺炎
閉塞性細気管支炎
肺好酸球性肉芽腫症
びまん性汎細気管支炎
慢性血栓梗塞症性肺高血圧症
多発性肺動静脈瘻
α1アンチトリプシン欠損型肺気腫
嚢胞性肺繊維症
じん肺
その他、肺・心肺関連学会協議会で承認する進行性肺疾患

【詳しい情報】
肺移植についてのさらに詳しい情報は、肺移植のためのガイドブックに記載してあります。


肺移植ガイドブックの表紙画像_ページ_01.jpg
上記のガイドブックや肺移植についてのもっと詳しい内容は、日本肺および心肺移植研究会のホームページでも得られます。


肺および心肺バナー.png


患者さんのご紹介について(医療従事者向け)



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