東北大学病院での気管支鏡的肺容量減量術(BLVR)

 気管支鏡的肺容量減量術(Bronchoscopic Lung Volume Reduction, BLVR)は、気管支鏡(内視鏡)を用いて一方向弁を気管支に留置し、治療対象の肺をしぼませて容量を減少させます。重症肺気腫に対して行われる肺容量減量手術と同様の効果を低侵襲で行う内視鏡治療です。2023年12月に本邦でも認可されました。

 東北大学病院では呼吸器内科、呼吸器外科が協力しそれぞれの診療科の特長を生かして気管支鏡的肺容量減量術を担当しています。

 呼吸リハビリテーション、薬物療法を含む十分な内科治療を行なった上で症状か緩和されない重症肺気腫患者様が対象となります。様々な条件をCTを含めて担当医師チームが評価し適応を決めてまいります。

 気胸や感染症等の合併症のリスクもあり、呼吸器内科、呼吸器外科が気管支バルブ留置後も協力して診療にあたります。

 東北大学病院はBLVRが日本に導入されるにあたり認定された15施設の一つで、現時点(2024年4月1日)では東北地方唯一の施設です。

 日本呼吸器内視鏡学会 重症COPDに使用する気管支バルブの適正使用指針