東北大学病院呼吸器外科では以下の診療を重点的に行なっています。

肺癌

肺癌は増加の一途をたどっています。癌による死亡のうち、男性の第1位、女性では大腸癌についで第2位になっています。男性は5.2万人、女性は2.2万人、合計すると、2018年は年間7万人以上の方が、肺癌で死亡しています。(続き)

肺移植

呼吸器疾患によって肺の機能が低下し、あらゆる薬物治療によってもその進行が抑えられず、病気の進行に伴って酸素吸入などの補助にもかかわらず生命が危険におびやかされるような重症呼吸不全に陥った患者さんに対する唯一の根本的治療法として肺移植があります(続き)

ロボット支援下手術

東北大学病院呼吸器外科は呼吸器外科領域のロボット支援下手術が保険収載された2018
年度からロボット支援下手術を開始しました。他の地方よりロボット支援下手術の導入が
遅れていた東北地方で、当院は他の病院に先んじて導入しました。

悪性中皮腫

悪性胸膜中皮腫は、胸腔(肋骨で囲まれて肺が入っている部位)を覆う胸膜の細胞から発生する悪性腫瘍です。多くの場合、悪性胸膜中皮腫を罹患される方にはアスベスト(石綿)吸入歴があります。アスベスト暴露から30-40年経過をした後に発症することが多いとされています。(続き)

気管支鏡肺容量減量術

気管支鏡的肺容量減量術(Bronchoscopic Lung Volume Reduction, BLVR)は、気管支鏡(内視鏡)を用いて一方向弁を気管支に留置し、治療対象の肺をしぼませて容量を減少させます。重症肺気腫に対して行われる肺容量減量手術と同様の効果を低侵襲で行う内視鏡治療です。2023年12月に本邦でも認可されました。(続き)