東北大学病院呼吸器外科は呼吸器外科領域のロボット支援下手術が保険収載された2018
年度からロボット支援下手術を開始しました。他の地方よりロボット支援下手術の導入が
遅れていた東北地方で、当院は他の病院に先んじて導入しました。
東北大学病院呼吸器外科のロボット支援下手術の指導体制・トレーニングシステム
(1)デュアルコンソールシステム採用
当院では手術支援ロボットダヴィンチを2台導入し、それぞれにコンソールが2つ用意され
ております(デュアルコンソールシステム)。若手の呼吸器外科医のロボット支援下手術
の指導に役立っています。
(2)多数のロボット術者有資格者
当科には8名ものロボット術者の有資格者が在籍しています。多数のロボット術者が在籍
する全国的にもまれな呼吸器外科施設です。プロクターも2名在籍しています。(※プロ
クターとは一定数の執刀経験があるなど、一定の基準を満たしたロボット手術指導医のこ
とで、他の医療機関での手術指導も担当します。)
(3)臓器モデルを用いた手術トレーニング
若手の呼吸器外科医がロボット支援下手術を始める際や、ロボット外科医が新たなデバイ
スを用いる際などには、臓器モデルを用いたトレーニング行うこともあります。
東北地方のロボット支援下手術への貢献
(1)呼吸器外科領域で東北唯一のメンターサイト(公認の手術見学施設)
ロボット術者の資格を得るためには、メンターサイト(公認の手術見学施設)での手術見
学が義務付けられています。当科は東北唯一のメンターサイトとして、これまで多くの呼
吸器外科医の見学を受け入れています。
(2)他の医療機関での手術指導
当科のプロクターは東北地方の他の病院の呼吸器外科ロボット手術導入の指導を行いまし
た。我々の指導によりロボット手術導入が達成された医療機関は以下のとおりです。(青
森県立中央病院呼吸器外科、岩手県立胆沢病院呼吸器外科、東北医科薬科大学病院呼吸器
外科、石巻赤十字病院呼吸器外科、宮城県立がんセンター呼吸器外科など)