肺移植の適応

肺移植治療の対象となるレシピエントは、下記の条件を満たす方です。

  1. 治療に反応しない慢性進行性肺疾患で、肺移植以外に患者の生命を救う有効な治療手段が他にない
  2. 移植医療を行わなければ、残存余命が限定されると臨床医学的に判断される
  3. レシピエントの年齢が、原則として、両肺移植の場合55才未満、片肺移植の場合には60歳未満である
  4. レシピエントが精神的に安定しており、移植医療の必要性を認識し、これに対して積極的態度を示すとともに、家族および患者を取り巻く環境に充分な協力体制が期待できる
  5. レシピエントが移植手術後の定期的検査と、それに基づく免疫抑制療法の必要性を理解でき、心理学的・身体的に充分耐えられる