肺移植の除外条件
肺移植が必要と考えられるレシピエントでも、肺移植による救命が難しい場合があります。下記のような問題がある場合には、肺移植の適応から除外となります。
- 肺外に活動性の感染巣が存在する
- 他の重要臓器に進行した不可逆的障害が存在する(悪性腫瘍、骨髄疾患、冠動脈疾患、高度胸郭変形症、筋・神経疾患、肝疾患(T-Bil>2.5mg/dL)、腎疾患(Cr>1.5mg/dL、Ccr<50mL/min))
- きわめて悪化した栄養状態
- 最近まで喫煙していた症例
- 極端な肥満
- リハビリテーションが行えない、またはその能力が期待できない症例
- 精神社会生活上に重要な障害の存在
- アルコールを含む薬物依存症の存在
- 本人および家族の理解と協力が得られない
- 有効な治療法のない各種出血性疾患及び凝固能異常
- 胸膜に広範な癒着や瘢痕の存在
- HIV (human immunodeficiency virus)抗体陽性