まえがき

この『日本で維持されている可移植性腫瘍株一覧表』は、2001年に冊子として刊行されたものを、2004年に行った第14回調査に基づいて改訂したものです。ただし現在は、冊子作製は行わず、ホームページ上での公開のみ行っています。移植腫瘍は、最近は使われることが少なくなったとはいえ、がん研究の基本的な研究材料の一つと言えます。特にわが国には、故吉田富三博士による吉田肉腫、腹水肝癌など多くの腹水腫瘍を樹立してきた伝統があります。

これらの腹水腫瘍の収集は、かつて佐々木研究所に在籍された故 佐藤 博博士のご努力により1963年以来続けられてきたものですが、第9回調査東北大学加齢医学研究所医用細胞資源センターが引き継いで行っております。

ホームページの内容は全国の癌および細胞生物学の研究者が研究に必要とする腫瘍細胞の所在を明らかにし、入手を容易にするためのものです。しかし、いろいろな事情で分与出来ない細胞株もありますことをご了承下さい。

第14回調査のためのアンケート調査にご協力いただきました全国の研究者に厚く感謝申し上げます。なお資料の集計、編集、校正は医用細胞資源センターの小泉藤美さんが取りまとめてくれました。

可移植性腫瘍一覧表

2006年
東北大学加齢医学研究所
医用細胞資源センター
佐竹 正延

〒980-8578 仙台市青葉区星陵町4-1
電話 022-717-8517
FAX 022-717-8573